世界地図の基本について簡単に解説します。
世界地図とは何?
世界地図は、その名の通り、地球を平面に表したものです。

球体を平面に。
地球は球体。
地図は平面。
ですので、地球を地図に表すためには、球体を平面に直す必要があります。
そうすると、必ず不都合が生じます。
球体を完全な形で平面にすることは困難だということです。
球体である地球の表面を、みかんの皮のようにそぎ落とすと次のようになります。

船のような形に見えます。はっきり言って地図として使うには、見にくいですね。
船のような形を、長方形に直すとこうなります。

さまざまな図法
このような地図は「メルカトル図法」と呼ばれています。
見やすくはなりましたが、先ほどの船型の地図とは何かが違います。
それは、高緯度ほど引き伸ばされて表示されているという点です。
(※高緯度とは、赤道から離れた場所、北極や南極に近いところという意味です。)
北極や南極に近い地域は、球体よりも面積が大きく表示されることになります。
メルカトル図法上のカナダなどは大きく見えますが、実際にはもっと小さいのです。

メルカトル図法では正しく表すことができない点があるんだね。
以下、メルカトル図法の特徴をまとめたよ。
- 緯線と経線が直角に交わっている
- 方位や面積、地形などを正しく表すことができない
- 大陸などの位置関係が分かりやすい(航海図として利用されてきた)
重要な点は、2点目、方位や面積、地形などを正しく表すことができないという点です。
このように、地図は万能ではありません。
ですので、目的に応じて様々な地図が発明されました。
ここでは、その一例を紹介します。

このあたりはテストによく出る図法です。
図法名とメリット・デメリットを合わせて覚えておきましょう。
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